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3/12 Kings of Convenience @quattro

(えーと、1ヶ月前のライブです。。お暇な方だけ読んでくださいませ。)

3/12 Kings of Convenience @quattro_e0042733_2412633.jpgそもそも温泉旅行とバッティングし、行けないはずだったこの日のライブ。ところが宿で事故があって行き先を変更せざるを得ず、日程もずらすことに。急に行けることになって、慌ててチケット取ったのでした。

当然整理番号も良くなく、おまけにこの頃はまだノロウィルスによる胃痛も酷かったので、開演ギリギリに会場入り。クアトロのロッカーに空きが無いので仕方なく荷物と上着を抱えて中へ。SOLD OUTだけあって人がいっぱい。迷ったけど上にいても見えないので階下へ。女子と白人多し。でも思ってたよりは男の子もいた。
あの邪魔な柱の裏あたりにいると2人が登場。皆前へ詰め気味で、おかげで柱の陰から覗くような格好でなんとか見えるように。ほぼ垂直線上に眼鏡のアーランド。右手にはもう1人のハンサム顔、エリック。こちらは人の頭で見えたり見えなかったり。

正直1曲目が何だったかも覚えてないけど、彼らのアコギが鳴った瞬間なんだか涼しい風が吹いてきたような感じがした。人が密集していてとても暑かったのに、気付いたらすっかり汗もひいていた。

コードを変える際のわずかな弦の軋みも聴こえてくる静寂さ。その音すら美しい。
二人の息はぴったりで、基本は両方アコギなんだけど、曲によっては片方がピアノを弾いたりも。アコギ同士のハーモニーもすごくキレイだし、ピアノとアコギっていう組み合わせもとても気持ち良かった。
生で観るまでどっちがどっちの声なのか知らなかったけど、比重的にエリックがメインボーカルの曲が多かったかな。あとアコギのパートも、基本的にエリックがベースとなるパートを弾くことが多いので、彼は終始弾きながら歌い、アーランドがメロディアスで目立つパートを弾いてた印象。
CDだと終始穏やかなアコギも、ライブだと間奏時に激しくなったりして、特にアーランドは結構強弱のある弾きっぷりで迫力あった。



昨年同じ場所で観たAqualungのような終始静かなものになるのかな、と思っていたんだけど、予想に反して観客参加型ライブだった。
まずコール&レスポンスにもびっくりだったけど、何度か一緒に歌わせたり(しかも意外なところで急に振ってきたりするから、客からも「えぇー」みたいな笑いがおきてた。でも本人達はめげずに"Don't be shy.")。口笛でヘルプさせたり(曲が始まってからも続けて口笛吹いてる健気なオーディエンスに、アーランドが「もういいよ」と止める場面も)。拍手でなく、指を鳴らすの求められたり。
どちらかと言うとシーンと聴き入っちゃうライブになるんだろうな、と思っていただけに意外&新鮮な展開で楽しかった。
後半は客の照れもだいぶなくなってきて、声も大きくなっていたし。楽しかったな。

そしてこの垣根のないあったかい雰囲気を作り出すのに、エリックの日本語を織り交ぜたMCはかなり役立っていたんじゃないだろうか。
「ぼくの、なまえは、エリック、です。あなたのなまえはなんですか?」みたいな質問に、最初は「えー」と笑ってた客の中から自分の名前を叫ぶお客さんも出てきて、「じゃ、1,2,3で言って」と一斉に名前を叫ばせてみたり。何がなんやら(笑)。
「日本に、来れて、嬉しいです」や、「日本の、女の子は、かわいい。結婚してください」(笑)等、かなり沢山日本語を披露。
客に指を鳴らして欲しい時や、ピックが足りなくて「誰か持ってない?」て聞いた時も日本語で何て言うのか聞く勉強熱心なエリック。えらい。
ちなみにピックは私の近くにいた男の子が持っていて、客によるバケツリレーで無事ステージへ届けられました。
指鳴らしを日本語で聞かれた女の子、咄嗟に「指パッチン」と教えてあげててウケた(笑)。マニアックな日本語覚えちゃったね☆

2人はほぼ毎回、1曲終わるたびに打ち合わせなのかノルウェー語で会話。
まったりとゆるい雰囲気の中ライブが進んでいく。
エリックは終始ニコニコとアーランドを見遣って演奏してるんだけど、アーランドはマイペースというか我が道を行ってる感じ。ちょっとお疲れ気味だったかな。
しかしそのメガネのアーランド、動きがコミカルでなんだか憎めない。
時折ギター弾きながら必死な形相をして笑わせてくれたり、ラストともう1曲ではナヨナヨっとしたキュートなダンスも披露。
ピンクのTシャツもよく似合っていた(エリックはダークブラウンのTシャツでこちらも似合っていた)。

1st、2ndから満遍なくやってくれた印象だけど、どちらかというと2ndの曲が多かったかな。
もともと曲名をあまり覚えてないし、気力・体力共に減退していたのでセットリストは無理だったけど、本編ラストが"Misread"→"I'd Rather Dance With You"だったのはかろうじて覚えてる。
"Misread"の繊細な泣きメロにグッときて、"I'd Rather Dance With You"ではアーランドがハンドマイクで踊りながら歌ったり、最前の子と絡んでみたりで特に盛り上がった。
あの独特のキュートなダンス、今でも目に焼きついてる。

他にも"Cayman Islands","Homesick"あたりが個人的に特に良かった。イントロだけで歓声があがることも多かったな。

アンコール入れて1時間半位。2人が引っ込んでからも客の拍手が鳴り止まなくて、私の前にいる人たちは誰も帰ろうとしない。
するとエリックが1人で出てきてくれて、ステージを降りてにわかサイン会状態に。近くまで行けたけどファンが殺到していてサインは無理だった。。3/12 Kings of Convenience @quattro_e0042733_2424898.jpg
携帯で写真だけでも、と思ったものの、私のおんぼろj-phoneは画素数低いのでこんな写真しか撮れなかった(誰だよ・・・)。

それにしても終始和やかなムードで楽しいライブでした。
まだ体調が悪くて柱に寄りかかるような格好で観ていたけれど、あったかい雰囲気の中、ひんやりと気持ちいい涼風のような演奏に温もりのある声で、しばし胃痛も忘れて楽しめた。
by akiscream | 2006-04-14 02:53 | ライブ(洋)
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