世界のこぎりフェスティバル in東京

代官山の「晴れたら空に豆まいて」という不思議な名前のライブハウスにて。
「ルリカケス」という奄美のラムが美味でした。

イベント名の通り、のこぎり(ミュージカル・ソウ)を演奏する人達ばかり出演。

<出演順>
ヒネモス→キセル→都家歌六→Morgan Cowin→サキタハヂメ


<キセルのセットリスト>
お墓でランチ→系図→君の犬→ハナレバナレ(w/サキタハヂメ)


この日は「死」に関する曲が多かった。
大好きな系図(高田渡さんのカバー)に、またしても涙。
お墓でランチも久々に聴けて嬉しかったな。
そしてのこぎりの入るハナレバナレ(=1stアルバムバージョン)、初めて生で聴けたかも。サキタさんののこぎりは素人が聴いても流石な腕前!

そんなサキタさんから「何が凄いって、高田渡さんから”覇気がない”と怒られた」点を絶賛されたキセルは、いつにも増して覇気がなかった(笑)。
特にお兄さん、二日酔いだし(前日ハナレグミライブの打ち上げだったと思われる)。
MCでは、「(一緒に住んでる時)隣の部屋で弟がのこぎりの練習をしてて嫌だった」「のこぎり弾いてる時の弟の顔が気持ち悪い」などと(笑)
弟さんもほろ酔い気味だったかな。

出演者の多いイベントだから仕方ないけど、欲をいえばもっといっぱい聴きたかったー。



キセル以外の出演者も曲者揃いで楽しかった。

ヒネモスは総勢11名の楽団。指揮者がいて、ツートップがのこぎり2名という変わった編成。ホーン隊あり、アコーディオンあり、洗濯板あり、おもちゃのピアノありで、がちゃがちゃと楽しい!
特におもちゃのピアノを片手で弾きながら、もう片方の手でぬいぐるみ(太鼓とシンバルを持ってる熊)を操作して音出してた人、ナイス!
フジや朝霧で酔っ払って観たい。

都家歌六師匠は喜寿を過ぎた噺家さん。のこぎり漫談をする人で、普段は新宿末広亭とか浅草演芸場に毎日出ているそう。
1曲目の淡谷のり子(ボーカル部分をのこぎりで弾く)からびっくりしたけど、まさかシューベルトの「魔王」まで聴けるとは!コミカルで思わず笑顔になっちゃうんだけど、見事な業でした。それと笑顔がステキな方だった。寄席でも観てみたい。

Morgan Cowin氏は国際ミュージカル・ソウ協会の会長で、アメリカからのゲスト。
見た目は白髪の背が高いおじさんなんだけど、クラシックな曲をのこぎりで再現していて、その音色にうっとり。他ののこぎり奏者は皆座って演奏してたんですが(貧乏ゆすりでビブラートを出すためと思う)、この方は立ったまま足に挟んで演奏していたのが印象的。
ちなみに本業はカメラマンとのこと。

トリのサキタハヂメさんは、さっきも書いたけど素人目に聴いても本当に見事な腕前。一音一音が的確というか、無駄な音がない感じ。世界大会で2度優勝してるそうです。
コミカルな「剣の舞」は主にのこぎりを叩く音で。オリジナルの「光のさすほうへ」という曲が特に美しかった。
最後は出演者全員で、「蛍の光」を演奏。あんなに大勢ののこぎり奏者が一斉に弾いてる光景は、もちろん初めて。しんみりした曲なのに、ヒネモス効果か祝祭感溢れるフィナーレで面白かった。

全体的にゆるーい感じで、トップバッターのヒネモス以外は盛り上がる感じの音ではないんだけど、あの幻想的で不思議なのこぎりの音色に時折まどろみつつ楽しい夜でした。
世の中にはいろんな人がいるんだなぁ。
今までキセル以外で聴いたことなかったミュージカル・ソウ、このイベントで前より気になる存在に。実際やってみたら難しそうだけど、自分でも弾いてみたいなー。
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by akiscream | 2007-10-21 14:04 | ライブ(邦)
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