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12/24(土) koolhaus of Jazz Ⅲ @liquidroom

クリスマスイヴもライブでした(笑)。
ここ数日プロバイダ変更のドタバタでUPできなかったのですっかり記憶が風化してしまいましたが、思い出せる範囲で。
12/24(土) koolhaus of Jazz Ⅲ @liquidroom_e0042733_5121290.jpg
前日から温泉旅行してたので、この日は大雪の草津から電車と車で半日以上移動した末、会場入り。
整理番号が良かったので、後方真ん中のイス席をゲットできました(akoちゃんありがとう!)。
koolhaus of Jazz Ⅲというこの日のイベントは、Rovoのドラマー:芳垣さんが錚々たるメンツに声をかけて実現したスペシャルバンドをバックに、ゲストボーカル数人がジャズのスタンダードナンバーを歌うというもの。私が行くのにしてはオトナなライブです。
特にジャズ好きでもない自分がこのイベントに行ったのは、ゲストボーカルの1人がPolarisのオオヤさんという単純な理由。あとはUAがらみのミュージシャン(ギターの内橋さん、ベースの鈴木さん、打楽器の高良さん、DPRGの菊池さんといった面々)が参加するというのもあった。
前座のCANTUSはモロ聖歌隊で、この日がクリスマスイヴだってことを思い出させてくれた。4人の女性のあまりの美声に気持ちよくなり、いきなりウトウト・・・。
ゲストボーカルの出演順は、
永山マキさん首里フジコさん松田美緒さん高田みち子さん菊池成孔さん土岐麻子さんオオヤユウスケさん
だったと思います(松田さんと高田さん逆かも?)。
永山さんは「モダーン今夜」というグループで歌っているそうです。ノリノリで踊りながら歌ってたのが印象的。
首里さんは低音に独特の甘さがある、Catatoniaのケリー姐さんのような声してました。すてき。女性ボーカルはあまり聴かない自分ですが、好みです。
松田さんは皆さんが英語曲を歌っているところ、ポルトガル語でアントニオ・カルロス・ジョビンの曲をカバー。確か「コルコヴァード」と「サウダージ」。私は小野リサさんがカバーしたものしか聴いたことないのですが、とても良かった。
眼鏡っ子の高田さんはMCも面白かったけど"Fly me to the moon"がすごく良かったなぁ。初めて聴いた1曲目もまだ記憶に残っています。
菊池さんのMCでは客が大いに湧いていました。何故毛皮の帽子にロングコート?!と思っていたら、「ロシア系のユダヤ人」と自ら名乗っていました。本気で歌ってなさそうな、肩の力が抜けてそうで、その実全身に力入ってそうなところがスリリングでした。
土岐さんは危なげないステージング。「星に願いを」を歌っていたかな。可愛らしい方ですね。「次のオオヤさんが早く飲みたいって言ってるので」と、たった2曲であっという間に終わってしまったのが残念。
うちらにとっては嬉しい誤算、まさかオオヤさんがトリだったなんて!
待ちきれなかったと見えて、ビール片手に登場(笑)。内橋さんに一口あげたりしてた。
1曲目はタイトル分からないけど確か車のCMに使われてた渋いナンバー。イメージ的には髭をたくわえたオーソン・ウェルズみたいなおじさんが歌ってそうな曲なんだけど、なんと陽気なレゲエ調で披露。オオヤさんらしい!後で言ってたけどリハの時ダメモトで芳垣さんに提案したところ、あっさり「いんじゃん?」と言われてやったそうです。開場が遅れてたのはそのせいだったのかも。
それにしても、ハミングだけでグッときちゃう声はオオヤさんぐらいかもなぁ。うっとり。
2曲目はウクレレを手に賛美歌を。「baby baby 目を閉じてごらん ここにいるから♪」という出だしの歌。とてもシンプルなバックに、オオヤさんの陽だまりのような声が引き立つ。後半は客も一緒に歌って、会場はなんともほのぼのした、いいムード。
3曲目はエルヴィスのカバー。"Can't stop fall in love with you"だっけ(正式なタイトル分からん)?こちらもレゲエで。芳垣さんのドラムがカッコよかった!

アンコールは予定してなかったみたいで、もう一度同じ賛美歌を。さっきより客の歌声も大きくて、ますますいい雰囲気。最後はバンドメンバーが一列になって歌いながら退場。
なんともあったかい、いいイベントだったなぁ。

どのゲストボーカルもそれぞれにご自分の好きな曲、クリスマスにちなんだ曲等カバーしていましたが、やはり基本はスタンダードということで、特に詳しくない自分でも聴いたことある曲が多くて楽しめました。
しかしその中でも一番馴染みのある曲は、菊池さんが最後にカバーした松田聖子のsweet memoriesでしょう(笑)。歌う前、間奏時など、香水を客席に向けてシュッシュッと振り撒いていましたが、後方の自分は香りが分からず残念。リハの時は「もっと地獄っぽく!」と要求していたようです(笑)。確かにカップルの祭典:クリスマスイヴにこの失恋ナンバーを演るというのはなんともはや。

もちろん、ゲストボーカルの面々だけでなく、バンドメンバーもとてもカッコよかったです。特に自分にとってはUAでお馴染みの内橋さん。時にアヴァンギャルドで実験的、曲によっては歌っているかのような流麗なギターが一番印象に残っています。

なんとも幸せな3時間。おかげで素敵なイヴになりました☆
by akiscream | 2005-12-29 04:19 | ライブ(邦)
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